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残存型枠工法/砂防ダム 『砂防えん堤ウォール工法』

 砂防堰堤に限定せず、コンクリートで造る堰堤、擁壁などの型枠(化粧)、床固工にも使用できる自立式L型残存化粧型枠です。

概要

 砂防堰堤ウォール工法(ダムウォール工法)は、砂防堰堤(ダム)などコンクリートで造る堰堤、擁壁などに用いることが出来る
残存型枠タイプの自立型プレキャスト砂防堰堤ブロックです。


掲載期間終了 NETIS登録番号 No.KK-050016-A
建設技術審査証明取得 第1102号

砂防ダム『砂防えん堤ウォール工法』のカタログ資料はこちらから。 
                                               (特別会員の方がご利用できます。)
透過型堰堤
不透過型堰堤

特徴

1.自立型プレキャストブロック
  垂直用~5分用(5厘刻み)の11種類のブロックがすべて自立する為、ブロックの安定度が高く、据付作業しやすくなっています。
2.勾配専用設計
  ダムの前面、背面の勾配が異なる場合(例:前面2分、背面5分)でも、ブロック1段の直高が1.5mになるように設計されているので、
  コンクリートの打設高も1.5mが確保できます。
3.景観を損なわない
  ブロックの前面に植石などを施す事で、自然の修景にマッチしたダムの構築を可能にします。
4.優れた経済性
  経済的な商品に加えて、施工が早いため、経済性に優れています。

形状及び寸法

施工

展開図
断面図
構造図
連結金具溶接完了
材料表

施工要領

1.リフト計画の立案
  指針等に従いリフト計画を行い、ブロックの割付を決定する。
2.基準高のチェック(図1参照)
  設計計画に従い掘削を開始し、所定の基準高に仕上げる。
3.堤体コンクリート
  リフト計画に従い、一番目のブロックを据えつける為アンカー筋を設置し、堤体コンクリートを打設する。
4.鉄筋挿入(図2参照)
  コンクリートが硬化する前に、アンカー筋を所定の位置に確実に設置する。
5.グリーンカット(打ち継ぎモルタル)(図3参照)
  ブリーディングによるレイタンスを圧力水又は電動ブラシ等で、コンクリートが完全に硬化する前に取り除き、
  打ち継ぎモルタルを打設する。
6.ブロックの据付け
  ブロックを所定の勾配に据え付ける。
7.各種取付金具の組立
  ブロック背面のインサート孔に山形鋼をボルト・ワッシャーで固定し、この山形鋼とアンカー筋を保持筋に溶接し固定する。
8.法肩表示の設置
  ブロック天端両端にある穴に単管等を挿入し、法肩を表示する。
9.コンクリートの打設
  指針等に従いコンクリートを打設する。

※4~8の作業を繰り返し、所定の高さまでコンクリートを打ちあげて終了となるが、『6.ブロックの据付け』の前に法肩表示を撤去し、
その穴にコンクリートを充填する。

設置状況

①ブロックの設置状況
②ブロックの設置状況
③ブロックの設置状況
④ブロック固定状況
⑤堤体コンクリート打設

残存型枠工法/砂防ダム 『砂防えん堤ウォール工法』 の施工事例

広島県広島市緑井

平成26年8月20日の広島豪雨土砂災害による24渓流のうちの1渓流で、当初設計は、一般型枠でしたが、緊急事業のため、工期短縮を可能とする施工方法として受注者に提案していただき、採用されました。
3月末までに本堰堤を完成させ、前庭工(垂直壁・床固工・側壁)もダムウォールで施工を継続中。
工事年度 平成27年度
工事名 広島西部山系1001渓流(岩谷川)砂防堰堤外工事
施工規模 H=7.0m L=26.0m コンクリートV=555m3 
呼び・規格 ダムウォール
本堰堤 施工中
本堰堤 施工中
垂直壁・床固工 施工中
本堰堤 施工完了

岡山県美作市朽木

平成27年度は1期工事を完了。
両側6mの水通し高さまで。
工事が完了しない場合は、土石流が地山側に廻らないように中央に誘導する。
工事年度 平成28年2月
工事名 通常砂防事業 朽木中谷川 砂防工事(堰堤工) 
施工規模 H=6.0m L=60.2m コンクリートV=1276.9m3 
呼び・規格 ダムウォール
本堰堤 施工前
本堰堤 施工中
本堰堤 施工中
本堰堤 施工完了

兵庫県佐用郡佐用町

工事年度 平成27年2月
工事名 砕石場調整池築造工事
施工規模 H=8.5m L=36.5m コンクリートV=974m3 
呼び・規格 ダムウォール
施主 民間工事
本堰堤 施工前
本堰堤 施工中
本堰堤 施工中
本堰堤 施工完了

岡山県久米郡美咲町栃原

工事年度 平成26年度~平成27年度
工事名 通常砂防事業栃原川砂防工事(堰堤工)
施工規模 H=12.0m L=50.2m コンクリートV=1160m3 
呼び・規格 ダムウォール
本堰堤 施工中
本堰堤 施工中
本堰堤 施工中
本堰堤 施工完了

岡山県久米郡久米南町

近年増加傾向にある集中豪雨や台風などによる土砂災害リスクの増大から、国民の生命を守る対策の一つとして砂防堰堤が多く計画されています。
岡山県の久米南町にある当地域は、土石流による土砂災害警戒区域等の指定を受けています。堰堤軸からの距離も管理しやすく、確実に工期短縮が図れる砂防堰堤ウォール工法(ダムウォール)が採択されました。この工法は、(一財)砂防・地すべり技術センターにて技術審査証明を取得、NETISにも登録された工法です。
堰堤の多くは、上下流の勾配が違い、定型のパネルでは、高さが揃いませんが、ダムウォールは勾配に合わせた法長を有するブロックで、直高1.5mx幅2mの大型ブロックで、しかも自立します。
勾配変化・水通し・袖勾配にも対応し、工場製作して現地での製品カットなどがでない(残材がでない)工法になっていますので、確実に工期短縮が図れます。この堰堤工事も当初計画では、3ヵ月以上掛かる予定が2ヵ月程で完成と大幅な工期短縮となりました。コンクリートでつくる堰堤、擁壁などの型枠等、様々な場所で提案していきたいと思います。
工事年度 平成25年
工事名 竹常川砂防工事
施工規模 堰堤規模 L=48.39m、H=7.0m (壁体勾配:前面2分、背面3.5分)
呼び・規格 自立式砂防堰堤型枠ブロックダムウォール
施主 岡山県
掘削作業
基準高のチェック
ブロック据付
グリーンカット
金具の組み立て
コンクリート打設
所定の高さまでコンクリート打ち
砂防堰堤完成

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