大和クレスのプレキャストコンクリート製品

製造から出荷まで

プレキャストコンクリート(PCa)製品は、生コンクリートを原材料
として、工場で成型されます。
大和クレスの製品がどのようにして造られているかご紹介します。

鉄筋をセットして型枠を組み立てる

  • 1-1鉄筋のセット

    各製品ごとに図面通り組み立てられた鉄筋を型枠にセットします。

    大和クレスで製造する製品の約90%には、この鉄筋が入っています。鉄筋が入ることで、コンクリートの弱い部分を補い、より強い構造物を作ることができます。

  • 1-2型枠の組立

    鉄筋が入ったら型枠を組み立てます。型枠の状態や、組み立て方が品質にも影響するので、丁寧に行います。

    プレキャストコンクリート製品の型枠は鋼製型枠といって、繰り返し利用が可能です。
    現場打ちでは木製型枠が使われることが多いですが、鋼製型枠を使用すると産業廃棄物が出ないエコな所もメリットの一つです。

コンクリートを練り混ぜて、投入する

  • 2-1コンクリートの練り混ぜ

    プラントという設備で、コンクリートの練り混ぜを行います。
    コンクリートは、セメント・水・骨材(砂、砂利)・混和剤(コンクリートの性状や性能を調整する薬)といった材料を混ぜ合わせて作られます。
  • 2-2コンクリートの投入

    練り混ぜられたコンクリートを投入機という設備を介して先ほど組み立てた型枠に投入します。
  • 2-3製品の成型

    コンクリートを型枠に流し込みながら振動をかけてコンクリートに含まれる空気を抜きます。
    振動の方法には様々な種類があり、製品や型枠の種類によって変わってきます。

    この作業をすることによって、コンクリート内の空洞を無くし、耐久性を向上させます。また製品の見た目をきれいにする効果もあります。

養生を行い製品を固める

  • 3-1養生前の準備

    型枠を、養生室という所に入れたり、ブルーシート等で覆い、外気から遮断します。
  • 3-2蒸気養生

    養生室やブルーシートの中に高温の蒸気を入れコンクリートの硬化反応(固まるための化学反応)を促進します。

    現場打ちでは、コンクリートを投入してから型枠を外すまでの期間は一般的に約4日~1週間程度時間がかかります。プレキャストコンクリート製品では脱型までの時間が約4~8時間で済むためスピーディーに製造が可能になります。

製品を型枠から取り外す

  • 4-1型枠のばらし作業

    型枠を止めているボルトやクランプを外したり扉をスライドさせたりして型枠をばらしていきます。
  • 4-2脱型

    クレーンやフォークリフト等を用いて製品を型枠から取り外します。この作業のことを脱型といいます。

製品を製品置き場に運んで養生をする

  • 5-1製品置き場での養生

    製品置き場に製品を移動させ、所定の日数が経つまで養生を行います。
    大和クレスでは基本的にコンクリートを打設後、短いものは7日、長いものは14日で強度を確認し、出荷が可能になります。
  • 製品置き場での養生って?

    コンクリートには、成型後、時間が経つと強度が大きくなっていくという特徴があります。製品を脱型した後、所定の日数保管することで、コンクリートの強度が出るのを待つことを製品置き場での養生といいます。

製品をお客様のもとへ届ける

  • 6-1積み込み

    トラックやトレーラーに製品を積み込みます。積み込みは、フォークリフトやクレーンを用いて行います。
    製品を吊り上げる際には、製品を安全に吊れるように設計された吊具を使用し、安全に作業ができるようになっています。
  • 6-2出荷

    積み込みを終えた製品がトラックやトレーラーで工事現場へ運ばれて行きます。
    工事現場では、出来上がった製品を置いていくことで施工が終わるので、スピーディーに工事を進めることができます。
    また工場で検査をした製品なので安心して使用できます。

こうして大和クレスのプレキャストコンクリート製品は作られています。
プレキャストコンクリート製品を使うことで、工期が短縮し品質が安定します。また、地球環境に配慮したインフラ整備ができるようになります。
大和クレスは皆様の生活を陰ながら支えています。